◆ 2023年 11月30日 1013回 例会 ◆
卓話 「ロータリー財団について」

国際ロータリー第2790地区ロータリー財団統括委員会 
  財団資金管理・寄付推進委員会 委員長 荒井光江様

例会場:ホテルニューオータニ幕張

    内藤定雄 職業奉仕委員長  
 
   
 
 
 
   村田 秀喜 会 長  
 
本日は、財団資金管理・寄付推進委員会委員長の荒井光江様をお迎えしてロータリー財団の卓話を頂きます。荒井様、よろしくお願いいたします。
若潮クラブは先日の地区大会で「100%ポール・ハリス・フェロー・クラブ」の表彰を受けました。表彰のバナーをこの例会場に飾りましたので皆様ご覧ください。
11月になり鵜沢ガバナー公式訪問の随行が本格的に始まりました。本日も、佐倉RC様の昼例会に大木地区幹事長が随行しています。他クラブ様の例会に参加することは、なかなか経験できないことで、実際に例会に参加することは自分のクラブを見直すいい機会にもなるはずです。
11月も今日で終わり、明日から12月に入ります。師走の忙しい時期ですが、体調を崩すことなく年内最後まで頑張りましょう。

 
  浅野賢一・大木英之・田村健・土屋大陸・内藤定雄 各会員  
 

   
(内藤定雄会員のコメント)

結婚祝いありがとうございます。
平成7年11月に結婚して、早いもので28年たちました。3人の娘たちも一番下が大学生になり夫婦2人でいる時間が増えてきました。これからは、お酒も飲みすぎないよう又、皆さんに迷惑をかけないように注意していきたいと思います。これからもよろしくお願いします。


 
     
 
 
[例会]  
国際ロータリー第2790地区ロータリー財団統括委員会
              財団資金管理・寄付推進委員会 委員長 荒井光江 様
 
 
本日は「ロータリー財団」についてお話をさせていただきます。私は地区ロータリー財団資金管理・寄付推進委員会委員長を務めさせていただいております荒井光江と申します。所属は市川東ロータリークラブです、どうぞ宜しくお願い致します。

国際ロータリー第2790地区
2023‐24財団資金管理・寄付推進委員会メンバー紹介をさせていただきます。
荒井光江(市川東RC)
根本泉(市原中央RC)
堀内正人(木更津東RC)
板津守(柏RC)
藤崎直也(成田RC)
皆様、宜しくお願い致します。

最初にロータリー財団の基本的な事についてご説明させて頂きます。
ロータリー財団の正式名称は「国際ロータリーのロータリー財団」と言います。
ロータリー財団の使命は、ロータリアンが、健康状態を改善し、教育への支援を高め、貧困を救済することを通じて、世界理解、親善、平和を達成できるようにすることです。

ロータリーの父がポール・ハリスであればロータリー財団の父はアーチC・クランフです。クランフは1917年のアトランタ国際大会で、次のように述べています。「諸々の社会奉仕を今まで通りに実行していくには、慈善・教育・そのほかの社会奉仕の分野において世界でよいことをするための基金を作るのが、極めて適切であると思われる」
後にこのビジョンを土台として誕生したのがロータリー財団です。彼の「世界でよいことをする」という言葉が、財団の標語となりました。
それから106年、ロータリー及びロータリー財団は彼のビジョンを受け継いできました。

次にロータリー財団のプログラムについてご説明致します。
・地区補助金(DG)
地区補助金は、地元や海外の地域社会のニーズに取り組むための、比較的規模の小さい、短期的な活動を支援します。各地区は、この補助金を配分するプロジェクトを独自に選びます。1プロジェクト当たり60万円を上限としています。
・グローバル補助金(GG)
グローバル補助金は、ロータリーの7つの重点分野に該当し、持続可能かつ測定可能な成果をもたらす大規模な国際的活動を支援します。補助金プロジェクトのスポンサー(提唱者)は、国際的なパートナーシップを組み、各地の地域社会のニーズに取り組みます。
プログラムの予算3万ドル以上です。
・ポリオプラス
・ロータリー平和フェローシッププログラムが有ります。

地区補助金の種類として
地区補助金プロジェクト
地区補助金は、地域社会と海外において、幅広いさまざまな人道的・教育的活動を支援するものです。クラブが実施する社会奉仕活動や国際奉仕活動が該当しますが、一定の条件があります。
地区補助金の対象となる活動は、次の活動です。
● ロータリー財団の使命にあてはまる活動
● ロータリアンが積極的に関与する活動
地区補助金は、ロータリアンが柔軟性をもってプロジェクトに活動出来る
補助金で、地区財団活動資金( DDF )を通じて提供されます。
地区補助金奨学生
ロータリーの理念に即した修学と奉仕を志す「地区補助金奨学生」は所定の手続きにより募集選抜し、奨学金の給付等を通じて国際理解と世界平和の促進を支援します。
授与する奨学金の上限額は、20,000ドルです。外国語の勉強ではなく、1 学年(9 ヵ月間)学ぶ正規の学生。
(9 月1 日から6 月30 日までの新学期から大学・大学院で就学を開始する者)です。

2023-24年度地区補助金の活用先は教育に55.8%となっており、
地域の学校への基本的教育の向上を目指す支援が多いようです。

グローバル補助金の種類
グローバル補助金プロジェクト
・人道的プロジェクトの使用にあたっては、活動が実施されるクラブ( 地区) と
それ以外のクラブ( 地区) がパートナーとなって協力することが求められます。
・双方が補助金を申請する前に参加資格の認定を受ける必要があります。
参加資格 ① クラブ会長と会長エレクトがクラブ覚書(MOU)に同意し署名
② 任命を受けた会員が地区主催のロータリー財団補助金管理
セミナーに出席します。
・その他の要件ロータリーの7つの重点分野に該当する事。
グローバル補助金奨学生
ロータリー財団が定めた7つの重点分野のいずれかに合ったキャリアを目指し、大学院レベルの研究目標もそれに沿ったものであり、
海外の大学院で勉学する意欲ある留学生に対し奨学金を授与します。

グローバル補助金の活用傾向ですが、市原中央RCさん、柏南RCさん、柏西RCさん、などが
御覧のようなプロジェクトを実施されております。
グローバル補助金奨学生は、松戸北RCさん、柏南RCさん、市川RCさん、が推薦をされております。

ポリオプラスは、国際ロータリーの特別プログラムであり、根絶の認定が達成されるまでは、ほかのすべてのプログラムに対して優先されます。(ロータリー章典40.010.)

現在、野生型ポリオウイルスの症例数ですが、3年前は140症例がありましたが、今年8月のデータではパキスタンに2症例、アフガニスタンに5症例、世界で7症例のみとなっております。

では我々にできることは何でしょう?
第1にポリオプラス基金に一人30ドル以上の寄付です。
次にアドボカシーです。
アドボカシーとは特定の問題に対する政治的提言や政策提言の事です。
SNSでの拡散・募金活動など

続いてロータリー平和フェロープログラムについてご説明致します。
ロータリー平和センターはポール・ハリスの平和への願いを受け止め創設されました。一世紀にわたり国際平和を謳ってきたロータリーが初めて、正面から平和貢献の為に立ち上げたプログラムです。
世界の100以上の大学を専門の委員が調査し7センターを作ることに決定しました。

国際ロータリー(RI)の最優先事項
「7つの重点分野」をあげております。
・平和構築と紛争予防
・疾病予防と治療
・水と衛生
・母子の健康
・基本的教育と識字率向上
・地域社会の経済発展
・環境
などです。

ロータリー財団(TRF)は世界中のクラブや会員が実際の奉仕活動をするための資金を集めて配分する組織です。
国際ロータリー(RI)の双子の弟のような組織です。

次にロータリー財団への寄付ついてご説明致します。ロータリー財団への寄付は大きく分けると年次基金、ポリオプラス、恒久基金、その他基金に分かれております。中でも年次基金には毎年ご寄付をいただく必要がございます。年次基金寄付は、ロータリー財団への寄付の基盤です。地区補助金プログラムの主な資金源等になります。当地区では会員1人当たり150ドルを目標に寄付をお願いしております。
年次基金寄付は3年後にシェアシステムにより地区財団活動資金(DDF)と国際財団活動資金(WF)に47.5%ずつ配分されます。DDFは地区の裁量の下に「地区補助金」、「グローバル補助金」、「ポリオプラス」や「ロータリー平和センター」への寄贈等に全額使われます。
年次基金が今日の財団プログラムを支える一方、恒久基金は明日の財団プログラムを確かなものとするために、元金には手をつけず投資収益のみを使います。
ポリオ(急性灰白髄炎(きゅうせいかいはくずいえん)いわゆる小児麻痺)は、身体麻痺の後遺症をもたらし、時として命さえも奪う伝染病です。この基金は、ポリオを世界から根絶するという目標を達成するために利用されます。治療法のないポリオに対する最善の対策は予防です。ロータリアンはこれまで、122カ国、20億人以上の子どもたちへのポリオ予防接種を支援してきました。わずか60円ほどのワクチンで、一人の子どもを生涯ポリオから守ることができます。ポリオ根絶のための基金「ポリオプラス」へは毎年1人当たり30ドルの寄付をお願いしています。

ここでは年次基金がどのうように活用されているのか、ご説明いたします。
私たちが年次基金へ寄付した総額は、地区単位で財団本部が管理し、3年間運用されます。
それに、恒久基金の運用益が加算され、地区財団活動資金DDFと、国際財団活動資金WFに
47.5%ずつ配分されます。残りの5%は財団本部の運営費として使われます。
さて、DDFは各地区の財団委員会が管理し、地区や地区委員会、クラブが申請して使用できます。
そのDDFは更に、地区補助金用には50%以下、グローバル補助金、他の用途には50%以上に配分されます。
そして、クラブは地区補助金やグローバル補助金を申請することが出来ます。
また、グローバル補助金の他、地区は残金に余裕がある場合、ポリオプラス基金やR平和センターへの指定寄付を行い、
それでもDDFが余ったら、その残金は翌年のDDFへ繰越となりまます。

またロータリー財団(TRF)が立てた、世界の年次寄付目標は次の通りです。
① 年次基金1億5,000万ドル
②ポリオプラス基金1億5,000万ドル
③恒久基金1億4,000万ドル
④その他の基金として6,000万ドル
合計で5億ドルを、2023-24年度で集める目標です。

当地区の寄付の目標額(日本の目標)は年次基金へ会員一人当たり150ドル、ポリオプラスへ会員一人当たり30ドルとなっております。

この表は、日本の34地区のうち、年次基金1人当たりの目標額を上回ったクラブで、
12クラブが目標額を達成しました。当地区も、皆様のご協力のおかげで、
年次基金は151ドルとなっております。

ロータリー財団では皆様の寄付に対し感謝の印として様々な認証レベルと認証品をご用意しております。
ポール・ハリスフェロー(PHF)やベネファクターなどが主なものです。

ポール・ハリス・ソサエティ会員とは毎年1,000ドル以上をご寄付いただく事をお約束いただくことでご入会いただけます。
PHS会員には、その貢献を称えるための特別な襟ピンが贈られます。
今後当地区ではPHS会員の拡大に今後力を入れていきます。

今後とも引き続きご協力を宜しくお願い致します。

ご清聴ありがとうございました。


 
    SAA 貝田康則会員